スキンブースターSkin-booster

スキンブースターskin booster

注入治療(スキンブースター)について

注入治療について肌に薬剤を注入する治療としては、ヒアルロン酸注射やボツリヌストキシン注射(ボトックス)が有名です。
近年これらとは全く異なる【肌質改善・美肌】目的の注入療法がメジャーになりつつあり、これらの治療に使われる薬剤はスキンブースターとも呼ばれています。

【この文章をお読みくださる方に是非覚えておいていただきたいこと】

ヒアルロン酸注射は、リフトアップや涙袋の形成など「カタチを整える」治療に使われますが、知識や訓練不足の医師の施術による合併症は近年問題となっています。
カタチを整える治療は、解剖学的な知識やセンスを要する専門性の高い治療で、主に形成外科・美容外科領域の治療です。このような治療を受ける際には、広告の料金で比較するのではなく、経験豊富な専門医を選択し、効果だけでなくリスクや注意点についても十分な説明をしてくれる医療機関での治療をお勧めします。

皮膚科専門のクリニックである当院では、カタチを整える治療は行わず、肌質改善など美肌目的の治療を対象としています。当院でスキンブースターとして最初に導入した薬剤としてはスネコスパフォルマがあります。スネコス注射は非架橋型ヒアルロン酸を使用しており重篤な合併症のリスクがほぼ無い製剤(国内外で特許取得済み)で、当院でも多くの方から人気の高い治療ですが、治療回数が1クール3−4回とやや多いことが難点です。

2024.10月 NEW! 今回導入したボライトXCは、厚労省認可の安全性、持続期間の長さ、治療回数が少ない、などの点で優れた製品です。ボライトXCにより保水効果が持続することで、微弱な炎症の鎮静化、肌が自ら潤う力の回復、などが期待できます。敏感肌の方で通常の保湿ではどうにもならない、または保湿剤そのものが刺激となる、などの理由でなかなか乾燥と炎症のスパイラルから脱せない方の一助となるのではと、この治療の導入を決めました。
高額な治療ですが、初回限定の価格も設定しています。ご興味のある方はご相談ください。

スネコス注射についてはこちら

ジュビダームビスタ® ボライトXCとは

ジュビダームビスタ® ボライトXCは、厚労省で認可されたヒアルロン酸製剤で、日本では定められた資格を持つ医師のみが注入することができる製品です。
ジュビダームビスタ®シリーズには複数の種類がありますが、その中でボライトXCは他の製剤とはその特徴や使用目的が大きく異なります。
ボライトXCの使用目的は、「形を整える」ことではなく、「肌質改善・保水」です。顔面または頸部の皮膚の下に注入することで、小じわの改善やハリ・質感の改善が期待できます。

Q.いわゆるヒアルロン酸注射とボライトXCは何が違いますか?

いわゆるヒアルロン酸注射とは、リフトアップ、ほうれい線やシワの改善、唇のボリュームアップや涙袋形成などを治療目的として使用されています。これらの製剤は、「硬さ」や「持続期間」により様々な種類があり、部位や目的により使い分けされています。
ボライトXCはジュビダームビスタ®シリーズの中で最も柔らかい製剤で、「形を整える」目的の製剤ではありません。
ボライトXCは、保湿をしても改善しない乾燥、乾燥による小ジワや質感の変化、乾燥や炎症による肌の赤み、毛穴の開き、といった肌のお悩みの改善目的で使用される特殊なヒアルロン酸製剤です。

ボライトXCの効能・効果

効果
小じわ、皮膚状態(保水性、弾力性)の改善、保水効果による赤みや質感手触りの改善
効果発現までの時間
1-2ヶ月程度。
保水性の効果の持続期間
9ヵ月程度
小じわの改善効果の持続期間
4ヶ月程度
治療回数
通常1回。効果が不十分な場合やより長い効果の持続を希望する場合は、4-8週間後に追加治療を行うことが望ましい。

ボライトXCの治療が向いている方

・皮膚が薄く乾燥しやすい、乾燥による赤みやヒリヒリなどのトラブルを繰り返す方
・保湿をしたいけれど、悪化するのが不安でスキンケアを選びづらい方
・機器による美容治療も試したいけれど肌状態の悪化が心配な方
・アトピー性皮膚炎や酒さなどで常に赤みが残っている方
・毛穴の開きや周囲の赤みなど肌の質感を改善したい方
・肌のハリが無い、小ジワが気になる方
・首の横ジワが目立つ方

ダウンタイム・有害事象

注射時の痛み
塗布麻酔を行いますがそれでも多少の痛みを感じることがあります。
内出血
数日~1週間で自然に消退します。首ではほぼ必発で、顔より強く出る傾向にあります。しばらくは首の隠れる衣服をお勧めします。
顔全体の赤み(angry skin)
針による一過性反応で、多くの場合で翌日には消退します。元々の赤みが強い方はより強く出やすく長く続く傾向にあります。

しこり・ボコつきについて

この治療では、皮膚内に製剤を注入するため注射後に手で触れると、しこり・ボコつきを感じます。ボライトXCは非常に柔らかいヒアルロン酸製剤でこのボコつきは数日で馴染むため問題ありません。しかし皮膚内の中でもやや浅めの層に入った場合に、ボコつきが皮膚表面に目で見てわかることがあります。この場合、手で押しつぶすことで簡単に馴染みます。施術中・施術後に医師や看護師が手で揉んで潰す作業(モールディング)を行いますが、この作業(特に首)の際に多少痛みを感じることがあります。当日の夜や翌日以降に気になった場合は、ご自宅でも揉んで潰してください。


重大な有害事象(ごく稀)

・血管内注入又は組織圧迫による一過性又は非可逆性の失明、脳卒中など

このような有害事象は、皮膚の下にある血管内やその周囲に大量の製剤が入ることにより起こります。当院では、重大な有害事象のリスクを最大限に減らすよう細心の注意を払っています。具体的には、下記のようなことを忠実に確認しながら行います。

・皮膚の表面に近い部分を走る血管を十分に確認する
・針を刺すごとに吸引を行い、針先が血管内に入っていないことを確認
・一度にごく少量ずつ注入する

これらは製剤注入のための資格を得る際に受ける指導やテストでの必須の事項ですが、決して慢心せずこれらを常に確認しながら行うことが安全性の高い医療の提供に繋がると考えています。
このような有害事象は、「カタチを整える」ヒアルロン酸注射ではより起こりやすい合併症です(大まかに言うと、製剤が硬ければ硬いほど詰まりや圧迫が起こりやすい、と考えると分かりやすいと思います)。ボライトXCではそう高くありませんが、理論上起こり得るため記載しています。

施術の流れ

クレンジング・洗顔・画像撮影
洗顔後、画像診断機VISIAを用いて経過を撮影します。
麻酔(20分程度)
ボライトXCには製剤に局所麻酔剤が含まれており麻酔無しで施術することも可能ですが、通常クリーム麻酔を行います。
施術(10―15分程度)
両頬〜顎(または首全体)に対して2ccのボライトXCが必要です。ボライトXCの効果は量依存性であり、少量を広範囲にばらまくように使うと十分な効果は感じられません。
皮膚内にごく少量ずつを注入していきます。ボライトXCは水光注射などの機器による導入ではなく、医師の手打ちでの注入です。安全を確認しながら丁寧に注入を進めます。注入と同時にボコつき(前述)があった場合はモールディング(マッサージして潰す作業)も同時に行います。
施術後の確認
直後は針の刺激により顔全体が赤い状態ですが、通常翌日には軽快します。施術後に再度ボコつきが残っていないか確認して、残っている場合はさらにモールディングを行います。【注意】強い痛みや強い赤みや痒みがある場合、必ず受診してください。

この施術を受けられない方

・本品の成分または局所麻酔剤に対して過敏症やアレルギーのある方
・妊娠中、授乳中、及び未成年の方
・ヒアルロン酸を含む化粧品などで、お肌のトラブルを起こしたことのある方
・ケロイド体質の方
・出血傾向のある方又は抗凝固剤を使用している方
・免疫機能に異常を有する方、免疫抑制療法を受けている方
・心臓疾患、重篤な肝障害又は重篤な腎障害のある方

料金

2cc
(頬全体or首全体)
1cc
(頬中央or首のシワ)
ボライトXC注入
(交換用針代、麻酔代込み)
134,000円 77,000円
初回限定価格 110,000円

別途診察料がかかることあり。料金表のページ参照。

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当院は「密にならない対策」として予約優先制としております。時間帯でのご予約をしていただく事で、院内での待ち時間の削減に努めています。
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